奥野田ワイナリー2019年スタートの剪定作業。

苦節6年目にしてやっと自分割り当ての木を、割と迷わず
(30分眺めてからですが)・・・美しい長梢剪定に・・・感動。
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一年のスタート。奥野田ワイナリーの日灼圃場
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まだ枝がわさわさ。
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ちなみにこちらが去年の記事です。雪が積もってます。


二日に分かれていますが、本日は約70名の会員参加。
今年は200人余が会員に。うち70人くらいが一年生。
まずはワイナリーのコンセプトと一年を通しての作業概要、本日の作業の講義です。
(オーナーの頭の上のボードはうっかりまだ2018。あとで書き換えられました)
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何年経ってもこの時の、今日と将来を夢見るレクチャーはスルーできない。
奥さまeも必死にノートとります。
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一年生の皆様への注意は
「勝手に切るな」です。でも何年経っても勝手になんか切れない〜〜、怖くて。
スタッフ3人とあとでランチの支度を済ませたマダムも駆けつけて指導、というか
一緒に悩んでくれます。
一年生最優先の実地指導ですが、後ろで*年生たちもしっかり聞いてます。
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もさもさからすっきりになりました。え?その枝選ぶ?という驚きは毎年のことです。
意外と細い枝だったりして。太すぎると木を成長させる方に偏り、
良い実をつけようとしないからだと。う〜ん、深い。
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剪定は今年の樹形を決める、のみならず、来年再来年、そして
ずーっと先までの木のデザインを決定する最重要作業。
でも、木はいっぱいあるので、スタッフが作業するときは

一本、2分。・・・・。
剪定に入ります。
のび丸は毎年この時期仕事で不参加。奥様e責任重大。わさわさの2本。
左がのび丸の木です。
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心にしっかり刻むのは、じつはずーっと遠くのための心構え。

オーナーは講義の時、ちょっと恥ずかしそうに、でもきっぱりとこうおっしゃった。
「世界一の品質のワインを作ろうという意気込みでやりましょう!」

まず今回の剪定で次の結果母枝の誘引時(3月下旬)へメッセージを残す。
誘引の次は芽かき(5月中旬)なので誘引の時には芽かき作業へのメッセージを残す。

また今年の剪定ではおそらく去年の剪定時にメーッセージが残っているはず。

それを見分けて、しかも来年再来年へのメッセージも残す。

難しいぞ。

剪定時の法則は去年の記事参照。

今年は奥様eの木ものび丸の木も両方
ギオデュプルで切れました。
長梢(ギオ)と短梢(コルドン)の違いで今回初めて知ったのは
(いや前から講義ちゃんと聴いとけば・・・)
最初の写真が長梢剪定。
で、こちらが長梢剪定ができなかったので短梢剪定。
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短梢剪定は寒さに強いので北のほうはこれだと
去年の記事で書きました。
実は長梢剪定だと、ちょうどブドウの実が育つ頃に同じ枝に
来年の芽をつけ始めるらしい。そして夏至の頃についた芽は
非常にポテンシャルが高いのだそうです。

短梢剪定だとその芽が期待できない。(?これはもうちょっと聞かなければ)
でも、木に負担が大きい長梢剪定ではなく短梢剪定だと疲れた木を休ませる
ことができるとのこと。上の写真の木を短梢剪定にしたあと
これは一年休ませて力を蓄えてもらいましょうねとオーナーさん。

う〜ん、深い。まあ休むって言っても今年のブドウは成るはずだけど。

昨年は半分長梢剪定、半分短梢剪定だったのび丸の木。
でも不安で一本長いまま残し、これからどうするか悩む奥様e。
やっぱり右は2本とも短くして短梢剪定か?
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周りの人に聞きながら、唸りながら、切りました。
(実はずーっと眺めて悩んでたらトイレに行きたくなって・・えいっと)
すっきり。一応一年生対応に忙しいスタッフさんに通りすがりに
だいたいいいですよと言われたので。

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切った後を通りかかったオーナーにチェックしてもらい、この時
グランドデザインのなんたるかを知りました。
今回のび丸の枝は問題もあったのです。
こぶのようになった太い部分を将来的に切りたい。(赤い線)
緑で線描きしている枝を予備枝として残すのは、下の芽と上の芽から
うまくいくと次の年の2本ができてくれるかもしれない、という
希望をこめて残す枝なのでした。そして太い枝(というか幹)をいつかは切り落とす。

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奥様eの木も予備枝があります。真ん中の短く切った枝。
毎年、2本選んだ後、はい、これ予備枝、と言って一本もしくは2本
短く切り残す枝が。予備枝ってなんだろうと思ってましたがなるほど
将来の樹形のための予備の枝だったのだなあ。うかつ、ていうか余裕なしのeです。汗。
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もしかしたら左の太い部分を切り落とすかも?
日灼圃場はすでに20年以上、経っているにもかかわらず
一本一本はか弱そうな木ばかりです。
ほぼ去年の樹形を維持することを大切にしているから。
樹間も超狭い。50センチ強。1メートルでも狭い方なのに
かなり奥野田ワイナリー独特の植え方らしい。根が横にはらず、一心に深く深く
のびて行って地中深くにあるもとは海だった場所から
太古のミネラルを取り込めるように。

夢とロマンがあるなあと思うeです。

葡萄の木と寒さの話も面白かった。(eの拙いメモより)
今年の一月は−5〜15℃と暖かく、良くない、冬はしっかり寒くないと
(−5℃くらいが続く)発芽などのスイッチが入らないそうです。
スイッチは酵素的に入り電気信号で木の中を走る。
酵素が−5℃で一度全部オフにする。
オフにならないままだと変な育ち方をする。
しかし−8℃以下になると木が眠る。
毎年、春に芽を出さないことを木が眠る(枯れる)、と言うらしい。

甲府はだいたい眠る木の割合は1%以下。
日灼圃場は900本。20年で約20本が眠った(枯れた)。

長野は3~4%眠る。

北海道は長野と同じくらい。

カナダのアイスワインを作るくらいの寒いところだと
9%以上眠ると栽培者に聞いたとか。もちろん抜いて植え替えるそうです。

温暖化がすすむドイツは、最近眠らないらしい。

この後、基本、戦前の農業のやり方が
奥野田ロジックだと言うようなこれまた面白い話がありました。
長くなるのでまたの機会にいたします。

日灼け圃場は毎年だいたい1800キロ前後のブドウを収穫。
つまり180箱。
収穫のふさ数はほぼ同じでふさの大きさがちょっとだけ増減するのみ。

収穫量ではなく、熟度の高いブドウを目指しています。

そういえば、去年は下から6個目の芽まで数えて
その上の芽でカットと言われたのに今年は4個目の芽までで
5個目の芽で(芽のすぐ下)切ると指導されました。
あれ?減ってる。収穫量を減らすのかな?

毎年目が離せません。

そうして自分たちの木の剪定を終え、ランチとなりました。
オーナーの話はランチの間も続き、お箸じゃなくペン持ちたかった。
でもつまみ(?)のお弁当に暖かい手作りのおほうとうにフリザンテとベリザンテ。
美味しかった!

その後甲斐ワイナリーのカフェでもう一杯飲む
と言う方々について行き、いっぱい飲んで塩山から鈍行にのり
帰ってきました。

一見地味に見える葉っぱ一つないブドウ畑での
一年のスタートはものすごく勉強した気分(!)。

みなさまお疲れさまでした。

次は3月の誘引作業です。

枝をバキバキっと曲げる誘引。

怖いです。・・・でもとっても楽しみです。



Commented by kobacken at 2019-02-12 12:38
おおーーーー!!
今年もよろしくお願いします!!
私は飲む専門で!!笑
Commented by nobimaru at 2019-02-12 13:04
きゃ〜!!こちらこそ宜しくお願い致します!
素人の手がちょこっと入ってますが、熱意に免じて
どうぞご贔屓に〜〜!!
by nobimaru | 2019-02-11 17:00 | ぶどう畑 | Comments(2)

夫が作る毎日ご飯と日本ワイン


by nobimaru