ブレス鶏のレバーとジャガイモ、インゲンの前菜。仏蘭西の野菜のしたたかなことは前回のパリで経験済み。いもはいくら茹でても角がとれないし、インゲンもしっかり歯ごたえが残ります。だからこそ、フレンチでは茹ですぎくらい茹でた野菜がおいしい。
リヨンでの最後の晩餐の始まりは仏蘭西の缶ビール。福岡でW家での宴会も用意された冷えたビールで乾杯しますが、リヨンでもおんなじであります。左の皿は根セロリのスライス。材料の写真では拳のような白い野菜。これ普通のセロリより食べやすくて口直しにいいですね〜。とにかくかんぱーい!!
ビールが終わったら勿論ワイン。一本目はボキューズ市場で買ってあった白ワイン、マルサンヌ2007です。マルサンヌは白ブドウの品種。この一品種で作られたリヨンの近くのワインです。日本ではほとんど見かけないサン・ペレという、白ワインと白泡ワインを産する土地の泡はないかと尋ねたら、店のおねーさんが泡は残念ながら扱っていないがこれはどうだと出してくれました。サン・ペレはマルサンヌとルーサンヌが使われるワインですが、確かにマルサンヌだけのワインは超珍しい!前菜にぴったりでした。10ユーロ。
しかしこの日のワインの白眉はドメーヌ直送(!)のアルザス白!W家がアルザスの蔵元フランソワ・ボー家で買ってきた一本です。2007ピノ・ブラン辛口。実は値段がなんと7ユーロ弱だったのでディナーの一本目の予定だったのですが、アルコール度数がマルサンヌより高い。急遽マルサンヌと入れ替えて大正解。ブレス鶏にも断然負けませんでした。一週間前、レストラン・ポール・ボキューズで、結局エルミタージュの白とコート・ロティを飲みましたが、もし料理を知っていたら絶対アルザスを飲んでいたはず。赤もアルザスのピノ・ノワールでぴったりだったと思います。本当に美味しかったなあ。
宴もたけなわで、赤!とのび丸が叫んだので、やはりボキューズ市場の同じワイン屋さんで同じおねーさんに相談しながら買ったモルゴン2005を飲むことに。16ユーロ。現地で飲むモルゴンは旨いし安い。特にリヨンはボジョレー地区に隣接しているため、ボジョレー観光の日帰りツアーがあるくらい。そのなかでもモルゴンは特に優良な熟成可能のワインを産する場所。
そのモルゴン地域を横に三つに分けた中央部の生産者のモルゴンが欲しいとおねーさんに相談。地域は判然としなかったのですが、市場の下にワイン蔵があるらしく、そこからわざわざ持ってきてくれた一本です。普通のモルゴンより2ユーロ強高め。味はおいしかったはずですが、もう酔っぱらっていたのでおぼえてません〜・・・・